治療の流れ

問診票の記入(初診時のみ)

ご来院されたら、先ず問診票に必要事項と症状などをご記入いただきます。

問診(初診時)

問診票をもとに、さらに詳しく症状などについて質問させていただきます。患者さんに今の一番つらい症状・部位、いつからどのように経過したか、また過去の病歴、生活習慣・生活環境など丁寧にお伺いします。

触診(切診)

症状のある部分はもちろん、お腹(腹診)、脉の状態(脉診)、皮膚の色つやなど身体全体を診させていただきます。問診や触診(特に脉診)等の総合的な診立てにより、患者さんの体質・病態・体調 を把握し、最適な治療方針となる「証」を決定します。

触診(切診)

本治法

「証」に従い病気や不調の根本原因を改善するための全身調整の鍼を手足の数ヶ所に施します。(全身の経絡調整)すなわち、”気”の不足している経絡(虚)は補い、滞っていたり過剰になっている経絡(実)は瀉して、流したり抑制したりします。
その結果、身体の経絡のバランスが整い、身体は本来持っている自然治癒力を働かせ、良くなろうという方向へ動き出します。

「どうして最初に手足に鍼をするのだろう?」と思う方もおられますが、経絡治療ではこの本治法の鍼がとても重要なのです。

次の標治法(症状のある部位に対する治療)の効果を最大限に引き出すためにも、また再び同じような症状が出にくくするためにも本治法は欠かせません。

極端に言えば、本治法だけで治ってしまう場合もあります。

本治法

標治法

実際につらい症状、痛みに対して症状のある部位やその関連部位に鍼やお灸をして症状の改善を図ります。

標治法

ご説明とアドバイス

治療中あるいは治療後、身体の状態や治療に関する説明、必要に応じて治療効果を活かし維持させるためのアドバイス・生活改善指導をさせていただきます。

治療間隔について

一般的に、急性症は短期間に集中的に治療するのが効果的です。慢性症は週1~2回定期的に受診していただくのが理想的です。
特に慢性症の場合は現在に至るまでの期間が長く、長年の生活習慣や体質はすぐには変わらないので一時的に良くなったからといって治療を中断してしまうとまた同じような症状が出てくる可能性があります。
そうなれば治療はまた一から始めなければなりません。
またすぐに効果が見られないからといっていろいろな療法を渡り歩く方がいますが、慢性であればあるほど根気よく治療を継続していく必要があります。継続は力なり!です。
脉診流経絡治療では不調を引き起こす体質(冷え症、便秘、肩こりなど)や心の使い方(ストレスの受けやすさ、心配性、イライラ…)を正常に戻し、 病気になりにくい心身をつくります。