過敏性腸症候群について

消化器疾患
2019.04.24
過敏性腸症候群はお腹の痛みや不快感に下痢や便秘が伴う疾患で、男性では腹痛やお腹の不快感を伴う下痢型が、女性では便秘型になることが多いようです。
国内においては10人に1人程度発症する病気で、消化器系で病院に訪れる人の3分の1を占めているほど悩まされている人が多い病気です。
従来はこの病気の名称は過敏性大腸炎だったのですが、大腸だけに機能障害が認められるわけではないことから、いまの呼び名に変更になったという経緯があります。
血液検査や内視鏡検査でも異常が見つからないこと、ストレスで症状が悪化することから心身症の一つとされています。
電車の中などトイレのないところに長時間いられないなど、生活の質(QOL)を著しく損なうので、患者さんの不安や苦痛は相当大きいといえるでしょう。
過敏性腸症候群を発症する原因は、はっきりとはわかっていません。ただ最近の研究では、何らかのストレスが加わると、ストレスホルモンが脳下垂体から放出され、その刺激で腸の動きがおかしくなり、過敏性腸症候群の症状が出るといわれています。
脉診流経絡治療は身体に無理なく自然な形で過敏性腸症候群を治癒へ導くことができます。
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