逆流性食道炎について

逆流性食道炎とは、強酸性の胃酸や胃内容物が胃から食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症を引きおこす疾患です。以前は高齢者に多い病気とされていましたが、最近は年齢に関係なく増えています。
食道内に胃内容物が逆流することがないように、胃と食道との接合部には下部食道括約筋があり、逆流防止の働きをしています。
しかし、加齢による下部食道括約筋の働きの低下、食道自体のぜん動運動の低下や唾液の減少、食道裂孔ヘルニアによる逆流防止機構の破壊、妊娠・肥満・便秘・運動による腹圧の上昇による胃内圧の上昇などの要因により、逆流が起こりやすくなります。
日本では、食事や生活習慣の欧米化に伴い増加傾向にあります。
逆流性食道炎を悪化させる食べ物に、高脂肪食をはじめ、アルコール、コーヒー、炭酸飲料、柑橘系ジュース、玉ねぎ、チョコレート、餅、あん、饅頭、香辛料などが挙げられます。治療的観点からはこれらの食べ物をできるだけ控えることも重要です。
また、前屈位などの体位や、食後すぐに横になることなどは腹圧の上昇を招き、逆流の原因となります。反対に、就寝時の上半身挙上は、逆流を抑制させるためには有効です。
逆流性食道炎では以下のような症状が起こります。
・胸焼け、みぞおちや上胸部痛
・食後、横になった時や前屈した時に喉や口に胃酸が逆流する
・胸部の違和感や不快感
・喉の違和感や声のかすれ
・腹部膨満感
・嘔吐(過度のげっぷを伴うことが多い)
・食物による食道痛
逆流性食道炎の脉診流経絡治療
人間の身体には12の経絡があります。脉診流経絡治療では経絡のバランスを整えることにより、”気””血”の巡りが良くなり、全身の血流が良くなっていきます。
その結果、五臓六腑の働きが改善し、弱っていた自然治癒力や免疫力が高まっていきます。
自然治癒力が弱まっているとなかなか身体の不具合は修復されませんが、自然治癒力が高まってくると身体の不具合は修復され、健康な身体に近づいていきます。
身体のいろいろな症状が改善されていきますので、逆流性食道炎の症状もなくなっていきます。