耳管狭窄症について

耳管狭窄症は、耳管が閉じっぱなしになり、必要な時に開かない病気です。こうなると、中耳の中と外で圧力に差が生まれます。電車や車でトンネルに入った時や飛行機が離着陸する際、耳がキーンと詰まったような感じになったことがあるという方は多いでしょう。ツバをのみ込むと治るのは瞬間的に耳管が開いて気圧差がなくなるからです。
耳管狭窄症はこの「耳が詰まったような感じ」がずっと続く病気です。人によっては、めまいや耳の奥の痛みといった症状を伴うこともあります。
耳管狭窄症の原因
耳管狭窄症は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などによる、耳管付近の粘膜の腫れによって起こります。鼻が詰まっていると耳も詰まる感じがすることが多いと思います。鼻炎になると鼻水が出るだけでなく、鼻の粘膜も腫れます。
特に、副鼻腔炎の場合は鼻の周辺にある副鼻腔というところに細菌が感染して炎症を起こしていますので、粘膜も腫れています。
耳管は細い管ですので、粘膜が腫れると塞がれてしまいます。
耳管開放症との違いとは?
耳管狭窄症が、耳管が閉じっぱなしになる病気なのに対し、耳管が開きっぱなしになる病気が耳管開放症です。
症状はよく似ており、どちらも耳閉感を訴えます。耳管狭窄症ではさらに軽度難聴、中耳炎を起こすことがあります。耳管開放症では自分の声が響いて聞こえたり、ゴーゴーという自分の呼吸音に悩まされたりします。
※ 耳が詰まった感じというのは、耳管狭窄症だけでなく突発性難聴や滲出性中耳炎・メニエール病などを発症していても起こります。何時間たっても耳が詰まった感じが抜けない場合は、中耳に何らかの異常が起きている可能性が高いでしょう。
耳管狭窄症の脉診流経絡治療
人間の身体には12の経絡があります。脉診流経絡治療では経絡のバランスを整えることにより、”気””血”の巡りが良くなり、全身の血流が良くなっていきます。その結果、五臓六腑の働きが改善し、弱っていた自然治癒力や免疫力が高まっていきます。
自然治癒力が弱まっているとなかなか身体の不具合は修復されませんが、自然治癒力が高まってくると身体の不具合は修復され、健康な身体に近づいていきます。つまり耳管狭窄症の症状も改善されていきます。