ベーチェット病 :渋谷区恵比寿の鍼灸院

ベーチェット病は眼症状、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患です。
ベーチェット病の症状は眼症状に代表されるように、病状が悪い時期が突発的に起こります。従来は男性に多いといわれていましたが、最近の調査では発症にはほとんど性差はないようです。ただ、症状に関しては、男性の方が重症化しやすく、眼症状も男性に多くみられます。発症年齢は男女とも20~40歳に多く、30歳前半にピークを示します。
ベーチェット病の原因についてはまだよくわかっていません。最近の研究から遺伝要因と環境要因が相互に関与して発症するのではないかと考えられています。
ベーチェット病はさまざまな症状の組み合わせで判断されます。その症状は全身性で多岐にわたりますので、ここでは4つの代表的な主症状について記載しておきます。
ベーチェット病の主症状
●口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍
ほとんどすべての患者さんに現れる症状で、口唇・頬粘膜・舌・歯肉・口蓋粘膜などに円形の潰瘍ができます。いわゆる口内炎で、痛みを伴います。多くの場合、最初に起こる症状ですが、この段階ではベーチェット病を疑う人は稀です。口内炎は10日ほどで治癒しますが、経過を通じて繰り返して起こることも特徴です。
●眼症状
この病気でもっとも重要な症状です。ほとんど両眼が侵され、発作のように突然起こります。自然に回復しますが、再発を繰り返すのが特徴です。症状は、眼の痛み・充血・視力や視野の異常などさまざまですが、これらは眼の“ぶどう膜”に起こる炎症が原因です。炎症を繰り返すとぶどう膜とその周辺組織が傷つき、視力が徐々に低下し、失明にいたることもあります。また、合併症として緑内障や白内障などが起きることもあり、これらも視力低下の原因となります。
●皮膚症状
下腿や前腕に赤く腫れた発疹ができます(結節性紅斑皮疹)。病変部は紅くなり、皮下に硬結を触れ、痛みを伴います。顔・頸・胸などにニキビに似た皮疹が見られることもあります。そのほかに、下腿などの皮膚表面に近い血管に血栓性静脈炎がみられることもあります。いずれも1~2週間程度で痕を残さず治癒し、再発を繰り返します。また、共通の症状として、皮膚が過敏になり、虫刺され・剃毛・注射といった皮膚への刺激によって、赤みを増したり腫れたりといった“カミソリ負け”に似た症状がみられます。
●外陰部潰瘍
性器の周辺に痛みのある潰瘍が生じ、1~2週間で治癒し、再発を繰り返します。
男性では陰嚢・陰茎・亀頭に、女性では大小陰唇・腟粘膜に発生します。痛みが激しい場合は歩きにくくなり、瘢痕が残ることもあります。女性の場合、排尿時の痛みが強く、生理の周期に一致して悪化することもあります。
自己免疫疾患
ヒトの体には、外界の病原体や異物から身を守るシステムとして免疫が備わっています。通常は自分の体の成分(自己)に対して免疫反応は起こりません。
しかし、免疫システムが正常に働かなくなると、自分自身の細胞や組織を異物と認識して攻撃してしまうことがあります。これを自己免疫といい、自己免疫が関係する病気をまとめて自己免疫疾患と呼んでいます。
自己免疫疾患の原因はまだ明らかにされていませんが、感染症や薬剤、遺伝子異常などが関与していると推定されています。
■ 代表的な自己免疫疾患 ■
・全身性強皮症
・多発性筋炎
・重症筋無力症
・多発性硬化症
・シェーグレン症候群
・ベーチェット病
・バセドウ病
・橋本病
・ネフローゼ症候群
・クローン病
・ぶどう膜炎
ベーチェット病の脉診流経絡治療
人間の身体には12の経絡があります。脉診流経絡治療では経絡のバランスを整えることにより、”気””血”の巡りが良くなり、全身の血流が良くなっていきます。
その結果、五臓六腑の働きが改善し、弱っていた自然治癒力や免疫力が高まっていきます。
自然治癒力が弱まっているとなかなか身体の不具合は修復されませんが、自然治癒力が高まってくると身体の不具合は修復され、健康な身体に近づいていきます。
身体のいろいろな症状が改善されていきますので、ベーチェット病の症状もなくなっていきます。