うつ病の症例から

うつ病の症例から
うつ病の治療例
2019.05.06

私自身もそして患者さんもミラクルな体験だったので記録しておきます。

50代前半の女性。

来院される2ヶ月ほど前からうつ症状、不安感、緊張感、全身倦怠感、頸、背中の痛み、便秘、食欲ない。夜間の中途覚醒でそれから眠れない。

1週間前から抗うつ剤2種類を服用。

こうなった原因は中学生のお子さまの不登校から。

週1回の治療を開始しました。

2回目

眠りは浅いが目がぱっちり開いてしまう中途覚醒がなくなり、食欲が出てきた。不安になると頸、肩、背中がこわばる。

3回目

「大分良くなった。」2種類飲んでいた薬を止めて1種類、朝だけ飲んでいる。

4回目

薬を全て止めた。先日、心療内科に行った時、薬を止めたいと言うと予防のためにあと半年は飲んだ方が良いと言われたが自分で止めた。止めて1週間になるが、特に苦しいとかめまいがするとかない。ただ、夫とけんかした時、無意識に涙が出てしまったのは薬を止めたからなのかどうかわからない。夜も眠れるし、目覚めも良いし、おいしく食べることができ、家事も普通にしている。

これ以降2週間~3週間の治療間隔になる。

5回目

調子は良い。子どもの学校を止める手続きなどで気が重いことがあるが、これは普通の人でもそうだと思う。薬を止めたことの離脱症状はない。

6回目

今週は子どもの学校関係の手続きやそれに伴うあいさつなどで気が重くなることが重なり、昨日は眠れなかった。食欲は普通。

7回目~11回目

私の「いかがですか?」という問いに毎回「良いで~す!」*^▽^*

以上で治療終了。

ふり返ってみて本人がおっしゃるには、2回目の治療を終えた時点でものすごく身体が軽く感じたとのことです。

そして、「仕事を休んだら(辞めたら)ダメになる。仕事だけは何としてでもがんばって行こう。」と続けられたことがよかった。

「(具合が悪くなってすぐに治療を受けた)タイミングも良かったと思います。」とも。

これが「治る」ということなのかと実感した症例です。

うつの原因となったお子さまの状況は変わっていません。

それでも後戻りすることなく、もちろん薬に頼っての平衡状態でもありません。

つらいのは確かだと思いますが、身体も思考も感情も病の本体から抜けられたのだと思います。

鍼灸は魔法ではありません。

1回で良くなったとか、変わったと喧伝するつもりはありませんし、そう思われるのも本意ではありません。

似たような症状でも深さや複雑さなど人それぞれ違います。

ただ言えるのは、症状を深く、複雑にしないために

早期の治療と治療を開始したら間隔を開けないことです。

注:ご本人のご了解を得てこの記事を書かせていただきました。

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